一瞬全員の動きが止まる。 みんな意味が分からず、ただ頭にクエスチョンマークを浮かべる事しかできなかった。 「意味が分からないのも理解できるわ。だってお姉ちゃんにも言ってないんだもん」 「早裕……」 優がとがめるように名前を呼ぶ。 早裕は優に向かって、薄く微笑んだ。 「ここから先は個人的な秘密。打ち明けるときが来たのかもね」 そう言って彼女は天を仰いだ。