時間は午後8時。
予告状の時間まで残り一時間となった。

「すいません。隼美寝かせるがてら、付いてきてもらってもいい?」

早裕はまた申し訳なさそうに頭を下げる。

「別に大丈夫だよ」

羽兎はニシシと笑った。

「じゃあ、付いてきてね」

二人は隼美を連れて階段を上って行く。

一人取り残された紘哉は、何気なく地下室を見回した。