「そしてあなたは優さんに成りすまし、俺達と会う。 中庭にいたのは本物の早裕さんだ。 で、午後9時――ここからは優さんの話に移ります」 羽兎が隣で息を呑むのが分かる。 「まず、優さんの風呂敷の中身です。確か黄色い大きな風呂敷を持っていた、だったよな?」 「う、うん」 突然話を振られ、少し慌てる羽兎。 彼女はもう一度ハッキリと言った。