「ぐず……怖かったよー!!」

早裕は女の子を抱き締めた。
そして、ブレーカーのスイッチを押す。

すると地下室に明かりが灯った。

早裕は女の子を抱きながらこっちを向いた。

「ごめんなさいね。
この子は隼美って言うの。まだ5歳なのよ」

「はぁ……かわいいなぁー」

羽兎がため息をついた。
それを見て、早裕は隼美をあやした。

「何でここにいるの?って聞きたいけど……もう遅いんだからはーちゃんは寝ないとね」