「そんな!私は……」

「いい加減にしろ。彼女は誰も殺してない。何度言わせれば分かるんだ」

紘哉がフォローをする。

「彼女は犯人の手伝いをした。ただそれだけだ」

押し黙る羽兎。
今はただ彼の推理を聞くしかない。

「ご存知の通り、怪盗仮面は真実を盗んで捜査を撹乱させる。
彼女はその役割を全うしました」

「何を盗んだって言うの?」