地下室は物が溢れていて狭かった。

そしてなぜか小さくすすり泣く声が聞こえてきた。

早裕は懐中電灯の光を、声が聞こえてきた方に当てる。

するとそこには、小さな女の子が座って泣いていた。

「はーちゃん!」

早裕が慌てて駆け寄る。

はーちゃんと呼ばれた子は早裕の姿を見るなり、大声で泣き出した。

「おねーちゃーん!!」

「怖かったよね?大丈夫だった?」