途端に二人の目が見開く。
羽兎は、身を乗り出して紘哉に尋ねた。

「えっ!だ、誰なの!?犯人!」

「そう簡単に教えるかよ」

そう言って彼は立ち上がった。

「今はダメだ。糖分不足と睡魔で話す気にならない」

「えーっ!!花形さんに貰ったチョコがあるじゃん!」

「もう食った」

「うぅ……いつの間にぃ……」