「だってさ、あそこの二人ってほとんど見分けつかないじゃないですか」

「まぁ、そうですけど……双子なんだから当たり前なのでは?」

「そう言われたら否定できませんね。性格は正反対なのに」

「確かに……」

「事件ももっと単純だったらよかったのになぁ」

二人はため息をついた。
ため息をついたからと言って事件が解決するわけではない。