「あれ?きょうはおにいさん、いないの?」

隼美が首を横にして恵一を見る。
恵一はニカッと笑い、彼女に近付いた。

「今日は紘哉お兄さんの代わりに恵一お兄さんが来ました!よろしくね!」

「よろしくね!おじちゃん!!」

「おじちゃ……」

恵一は些かショックを受けたようだった。
そんな彼を横目で見ながら、羽兎は隼美に問いかける。

「はーちゃん、どうして黒いスイッチを押したの?」