眉を下げる恵一。
彼の反応を見た羽兎は軽く笑うと、部屋を出ていった。

「後は隼美ちゃんを待つだけだね!」

「そうですけど……俺には教えてくれないんですか?写真の事」

「後で分かりますから」


中庭を通ると、小さくブランコが揺れていた。
目を凝らして見てみると、隼美らしき人影がいる。

「いよいよ拷問だね!」

「せめて尋問って言ってください」