紘哉が頷くと、優は首を傾げてニコッと笑った。

「私は人殺しなどしておりません。そこのところもよろしくお願いします」

そう言って彼女は立ち去っていった。
心なしか、足取りが若干軽くなったようにも見えた。


優が立ち去っていった後の作戦会議。

「……で、どうすんの?」

恵一が腕を組んで尋ねる。

「取り敢えず、二手に別れるか」

「……あ?」

羽兎と恵一は同時に間抜けな声を出した。