「まぁまぁ、二人とも。続きはまだあるんだから」 恵一が両手で二人を制すると、誇らしげに語りだした。 「聞いて驚くなよ!なんとこの血液……」 「古いんですよね?」 羽兎の言葉に恵一は驚いたような顔をした。 「私、古い血には反応しないんです。やっぱりナマモノは新鮮じゃないと!」 「お前、吸血鬼にでもわけてもらえよ」 紘哉は横目でチラッと羽兎を見る。 コイツらは救いようがない。