「ありがとう!でも脱がなくていいです!」

羽兎が少し大げさに喜ぶと、恵一は照れたように頭を掻いた。

「あの女好きが……」

「何か言いましたか?」

紘哉の独り言に優が反応する。
彼は首を振って否定した。

「で、血液検査の結果ですけど……
まず、毛布と布切れからは被害者の血液が検出されました」

「あれ?カーペットだけじゃないの?」