羽兎も何度も頷いく。

「その通り。犯人(偽)はここで怪我の手当てをしたはずだ」

「(偽)とかいらないから続けてよ!」

「はいはい……」

羽兎のツッコミに押され、紘哉は優と向き合った。

「優さん、正直に答えてください。
その腕の怪我、いつからですか?」

「それは……」

優が答えようとしたまさにその時、物置部屋の入り口から怪獣のような大声が聞こえてきた。