「大丈夫です。少なくとも俺は優さんが殺人をするような人とは思ってませんから。 あなたを信じますよ」 優はチラッと紘哉を見ると、手に持っていたハサミを落とし、その場に崩れ落ちた。 彼は慌てて優を支える。 優は、はらはらと涙を流した。 「少し厳しいことを言いますが……あなたのした事、全て俺に話してください」 彼女は頷き、そのままうなだれてしまった。 羽兎も目を反らし、ホームズ帽を目深にかぶった。