「うん?う~ん……大体分かったよ。
つまり、その血は武子さんのものって言いたいんだよね?」

「そう言うことだ」

果たして回りくどい言い方をする必要があったのか。
羽兎は複雑な気持ちで話を聞いていた。

「でも、私は怪盗仮面(偽)なんて信じないけどね!」

「そうか……残念だ。今から怪盗仮面(偽)に会いに行こうと思ったのだが」

「……はい?」