そう言って紘哉は羽兎から霧吹きボトルを受け取り、側に置いてあったキャタツに吹き付けた。 「何でキャタツ!?」 羽兎が驚いた声を上げる。 しかし彼は全く動じずに、更に吹き掛けた。 徐々に浮かび上がってくる模様。 羽兎は開きっぱなしだった口を閉じた。 「血痕だ」 紘哉がボソッと呟く。 「そんなの分かってるよ」 羽兎もボソッと返答した。