そのまた後日。
二人は早裕の家を訪れた。

「家って言うか……お屋敷だね」

「あぁ、まったくだ」

小学校の敷地以上に大きな屋敷。
これじゃあ怪盗仮面も入るわ、と二人は納得した。

「取り敢えずインターホン……」

羽兎が震える手をインターホンに伸ばした。
だが、ガクガクしていて上手く押せない。

それを見て呆れた紘哉が代わりにボタンを押した。

「どちら様ですか?」

落ち着いた女性の声。
紘哉が名乗ると、屋敷の門が自動で開いた。
そして、二人は足を踏み入れた。