「そうだな……じゃあコレだけ。
加々美早裕か加々美優は知っているか?
それと、そいつらに怪盗仮面の話をしたか、訊いてきてほしい」

「了解した。何かあったらすぐに連絡くれよ。昨日言ったことも本当だから」

「分かった」

紘哉はチョコをポケットにしまい、自転車に跨がる。
そこを恵一が呼び止めた。

「紘哉、しっかりな」

「言われるまでもねぇよ」

そう言って紘哉は屋敷へ帰っていった。