「まず一つ。
……お前宣言するの遅すぎ。
明日までだ?んな馬鹿なこと言ってんじゃねぇよ!」

恵一は震えながらゆっくりと顔を上げた。
紘哉はこの上ないくらい不機嫌な表情で恵一を見下ろしている。

「まぁ、そうだよな。いくら紘哉だからと言って2日は無理だよな。
第一怪盗仮面さ、あの家に入ったこと無いって言ってるし」

「んな事関係ねぇよ」

恵一は驚いた顔で紘哉を見上げた。