思わず紘哉は恵一を睨み付ける。
恵一はびっくりしたようにのけ反った。
「そんな目で見るなよ!」
「分かってるのか?窃盗罪と殺人罪、遥かに殺人罪の方が罪が重いんだぞ!?」
「刑事舐めんなコラァ!!んな事は百も承知だ!!
……でもよ、普通に考えてみろ。
怪盗仮面からの予告状。そこで起きた殺人事件。
新たに犯人をあぶり出すより、押し付けた方が事後処理とか楽なんだよ」
紘哉は明後日の方向を向いた。
やり場のない怒りが込み上げてくる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…