「その後の事、詳しく教えて?」

「いいよ」

隼美は静かに話し出した。

「おねえちゃんにつれられて、はやみねちゃった。
でもね、きゅうにロックスがほえだして、めがさめた」

「……それで?」

「まどのそとみたら、あかくひかってた」

「赤く?」

紘哉が言葉を反芻すると、隼美はコクコクと頷いた。

「あかくてけむりがでてた。ちょうどおねえちゃんのへやのしただよ」