「あぁ……早裕さんの事ね」

羽兎は納得したように頷いた。
隼美はブランコから半分乗り出す形で羽兎に質問をする。

「おねえちゃんのなまえは?」

「お姉ちゃんは『羽兎』って言うんだよ」

「『わと』?かわいいね!」

「ありがとう。隼美ちゃんもお名前、可愛いよね」

どうやら二人は波長が合うらしい。
はたまた羽兎の精神年齢が低いのか。

自己紹介してから数分で二人は意気投合した。