羽兎は慌てて手を振り、しゃがんで隼美に目線を合わせた。 「お姉ちゃん達は怪しい人じゃないよ」 「じゃあ、だれ?」 「う~ん……早裕さんの友達かな?」 依頼人、と言ったところで5歳の女の子に理解はできないだろう。 早裕の友達と分かったのか、隼美も人懐こそうな笑顔で羽兎を見た。 「さーねーのおともだちなんだ?」 「『さーねー』?」 「うん!さーねーはおねえちゃんのいもうとなんだ!」