場所は変わって再び中庭。 二人は自室に戻るために庭を横切っていた。 「私達、いつ帰られるんだろうね?」 羽兎は気を落としたようにため息をついた。 「さあな。でも早く帰りたいことは確かだ」 紘哉もそれに同意する。 ここは全く落ち着けない。 何故だか分からないが、嫌な感じが彼の周りを渦巻いていた。 自分の中のタイムリミットはあと2日。 それ以内に事件を解決しないと、もう一つ事件が起きてしまう気がした。