「これには何か秘密があるハズだ!」

恵一は高らかに宣言する。

「ということでそれを探ってくるのがお前の宿題な!」

「事情聴取で人間関係聞き出せたんじゃ?」

「それがそうでもねぇんだよ」

恵一の顔が若干暗くなった。
どうやら事情があるらしい。

「揃いも揃って黙秘権とか言って黙っちゃうからよぉ。人間関係だけは聞き出せなかった」

「なるほどな」