「んじゃあ俺はそろそろ署に戻るわ」

「はいよ」

紘哉はめんどくさそうに返事をする。

「とっとと戻って情報まとめて来いよ、税金ドロボー」

「うるせぇ!誰のお陰で捜査できてると思ってんだ!」

「そりゃあ、極秘情報らしきモノを一般な善良市民に垂れ流す刑事さんのお陰ですよ」

「んなっ!?」

羽兎は二人のやり取りを見て笑った。