「ワイドショーに出ていた奴です。このお陰で怪盗仮面は人気が出たらしいですよ」

「なんだと!?警察の敵の癖に!人気があるなんて!!」

恵一は地団駄を踏んだ。
明らかに怒っている。

「羽兎さん、どう思いますか!?悪役の癖に人気があるって!」

「それとね――」

恵一の問いに対して羽兎は華麗なるスルーを見せた。

「怪盗仮面が予告状を送るなんて絶対にあり得ない事なんだよ?」