「私達が見た怪盗仮面の服装、明らかにコレじゃなかったじゃん」 「確かに……」 紘哉は羽兎から携帯を受け取り、画面をじっと見た。 昨日現れた怪盗仮面は明らかに違う。 ロングTシャツに腰に巻いたベルト。 青いジーンズ。 仮面こそは本物だったが、似ても似つかなかった。 「羽兎さん、それどこで見付けたんですか?」 恵一が紘哉の持っている携帯を覗きながら聞いた。