「なるほどな。指紋は?」

「被害者の指紋しか検出されなかった」

「普通他殺だったらそうだろうな。わざわざ自分の指紋を残す必要はない」

そう言って紘哉は窓際に寄る。
窓の外はいい天気だ。

羽兎は嬉しそうに話し出した。

「何か捜査してるって感じがするよね!」

「そうですね!あ、羽兎さんは何か気付いたことありますか?」

恵一のテンションも自然と上がる。
どうやら羽兎と波長が合うらしい。