「その棒だったら家にもあるぜ」

恵一の言葉にガバッと反応する二人。

「どういう事だ!?」

「これってハンモックの棒なんだよな」

「それは確実なんだろうな?」

「当たり前だ!だって俺使ってるもん」

お前の家に布団はないのか。
紘哉は寸前で言葉を飲み込んだ。

「ハンモック?」

「そうだ。寝るだけで南国リゾート気分が味わえるアレだ」