「洗濯物は部屋干しか……やっぱりベランダって大切だよね!」 殺菌消毒されないよね、と羽兎は言った。 「確かにそうだが……でもやけに低くないか?この棒」 紘哉は両端に立っている棒を指差した。 高さは大体紘哉の胸辺り。 下にある支えが二つの棒を繋いでいる。 その棒にロープが繋いであり、洗濯物を吊るしているという感じだった。 「何でだろうね?」 羽兎も首を傾げる。