「辛いこと思い出さしてすみません」

紘哉は頭を下げた。
そんな紘哉に対して、慌てて手を振る優。

「大丈夫ですよ。お願いだからそんな重く考えないで下さい」

「……分かりました」

「他に何か聞きたいことはありますか?」

「そうですね……早裕さん、どうしてますか?」

「早裕ならさっきまで私と一緒にいましたよ」

「そうですか。ありがとうございます」