「悠貴は、あたしのしたいことを無視するの？お義母さんのことは素直に聞いて、あたしの意見は無視なの？」


あたしは感情に任せて、早口でまくし立てた。



「そういうわけじゃないよ。でも、おまえはどうせ女なんだし、正社員でもない。仕事をそんなに頑張ったって、意味あるのか？」


「悠貴、言ってたじゃない！仕事を続けるかどうかは任せるって」


「母さんが反対したんだから、仕方がないだろ？」


そう言って、悠貴はだるそうに顔を歪めた。



母さん母さん、って。


どうしてお義母さんの言うことには従うのに、あたしの意見は聞かないの？



「悠貴にとっては、あたしよりもお義母さんのほうが大切なんだね」


冷たく言い放ったあたしに、悠貴は大きく溜息を吐いた