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週末、あたしと悠貴は都心のホテルでディナーを楽しんでいた。


デートがてら、結婚式の会場の下見をするため。


悠貴とよく来るこのホテルのレストランは、結婚式の披露宴をするのに定評がある。


料理もおいしいし、スタッフのサービスがいいので悠貴はとてもここを気に入ってた。



「やっぱりここで決まりだな。このホテルの中のチャペルで式をしたあと、ここのレストランで披露宴をしよう」


「そうね、それがいいわ」


「それから、2次会はどこかいいレストランを探そう」



悠貴は声をはずませていた。



行動力があって、自分で物事を決めていくのが好きな悠貴。


たいてい、あたしは頷いて悠貴にほとんどのことを任せてる。


まぁ、優柔不断なあたしにとってはいいパートナーかもしれない。



「で、ちょうど来年の3月ぐらいがベストだと思うんだけど。……花音?聞いてる?」


ぼうっとしていたあたしに、悠貴は声を大きくして問いかけた。