「ネ、ネオ?」


思わず、目を瞑った。



「花音、どうして目を閉じるの?」



耳をくすぐる、ネオの甘い声。


それだけで、頭がクラクラする。



あたし、変だ……。


どうしちゃったんだろう。



「あ、あの……」


「目を開けてよ」


「やっ、やめ……」



ネオの吐息が、俯いたあたしの額を襲う。



それだけで、顔が一気に熱くなって



そんなあたしを追いこむようなネオの言葉と


頬に触れる冷たい指の感覚が


高鳴る鼓動にいっそう拍車をかけた。