「痛いっ……」


何、コレ……。


体の芯が熱い。


喉の奥が、まるで燃えているよう。



ふわふわとした感覚が、全身を麻酔のように襲う。



しまった……。


悪酔いしたのかもしれない。



頭がガンガンして、体が火照っていく。



「気持ち、わるいっ……」



座っているのさえままならなくなって、あたしは必死にネオの腕にしがみついた。



ああ、視界がぼやけていく……。




「花音?」



優しい声が遠くから響くのを感じた瞬間



意識が、途絶えた。