どうして、またここに足が向いてしまったんだろう。


自分でも、よくわからない。



ただ、なぜかここに来るとあの頃の自分を思い出す。


大好きだったあの人をただ無邪気に待っていた、あの頃の自分を。




そう、永遠に来なかったあの人と待ち合わせた

海を見渡せるこの港広場で……。