ネオの長い指が

そっとあたしの髪を掬い


そして、ネオは赤い唇にそれを口づけた。



「今さら怖がったって、離してやらないよ」



初めて気がついた。


独占欲とも

所有欲とも取れる


熱を帯びた、だけどどこか冷めた眼差しに――……



「僕から離れるなんて、許さない」



それなのに、なぜだろう。


冷たいその瞳が

悲しそうに見えてしまったのは……。