ねえ、ネオ


あなたは、永都先生の弟なんでしょう?



それは本当に、ただの偶然なの?




――それが、知りたい。



ネオの頬を両手で包み込み、先生と同じ色の瞳を見つめた。



「ネオの本当の姿を、教えてよ」



ドクンと、心臓が高鳴る。



この目も、鼻も、口も

ネオの全てが、永都先生と一緒なんだ。


それを知ってしまうと、もう後戻りはできないと思った。