休日のわずかな時間にここに来るだけじゃ物足りなかった。


本当はもっと一緒にいたいし。

ネオのことをもっと知りたい。



だけど何も聞かなかった。


聞いてはいけない気がしたから。

聞いてしまったら、あなたが離れていくような気がしたから。



でも……


「休みだったら、教えてくれたっていいのに」


思わず、口をついてしまった。


言わずにはいられなかった。



何もかも包み隠さずに、あたしに教えてほしいと思った。



「花音、何怒ってるの?」


そんなあたしに、ネオは困ったように笑う。