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「花音?どうしたの、こんな時間に」


ネオの部屋を訪れたのは、もう真夜中のことだった。



ネオは少し驚いた様子で、急に現れたあたしを見つめる。


平日はネオが仕事だって行ってたから、こうして会いにくることはほとんどなかった。



だけど、どうしても会わずにはいられなかった。



「寂しくなったの?」


ネオは意地悪に笑いながら、ホットコーヒーを入れている。



少し、ほっとした。


急に押しかけてきたこと、そんなに気にはしてないみたい。