「永都先生……」


夜の闇に浮かぶ月を眺めながら、呟いた。



もう二度と会えない人には、それを問うことができない。




疑問符ばかりが心を占める。






そして、ふと思い出した。


なぜか忘れられない、ネオの胸にあった傷跡……。