その日はどうやって家へ帰ったのかさえ覚えていなかった。


気がつけば、真っ暗な自分の部屋で、ぼうっと天井を眺めていた。



――幾度となく思い出す、二つの笑顔。



永都先生の隣にいたのは、紛れもなくネオだった。




霧島永音。

それがネオの名前。



そして、先生の双子の弟……。