だから、この曲を弾くことも

ピアノに触れることさえも


怖かった。




でも――……



肌に残るネオのぬくもりを感じていたら

不思議と、指は止まることがなかった。




ネオの存在をこの胸に感じていれば

込み上げてくるものがスッと引いていく。






大丈夫。


きっと、もう大丈夫。