そう、こうしてネオの手に溺れながら



忘れればいいんだ



この腕の中にいれば


きっと先生にさよならできる


きっと先生を忘れられるよね



この想いも、消えていくよね……。




怖がる必要なんて、ないんだ。




あたしは、先生を忘れて

前へ進んでいくんだ……。




「好きだよ、花音」


――その声にだけ、溺れていればいい