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いつもの仕事帰り、遥と繁華街に行って買い物と食事を楽しんだ。


最近は特に頻繁に、遥と食事へ行くことが増えた。


おいしい食事を楽しみながら、他愛のない話をして。

と言ってもいつも恋の多い遥の恋愛話だけど。




そんないつもと変わりない平日の夜。


遥と別れた後、あたしはフラリとネオが弾いているあのバーに立ち寄った。



時間はもう夜の10時過ぎ。


平日は会えないから、なんとなくネオの顔を見たいなと軽い気持ちでバーに足を踏み入れた。