あれから何週間かが過ぎて、仕事が休みの週末にはいつもネオの部屋に来ていた。



ネオは土日のほとんどが仕事で、いつも夕方には部屋を出ていく。


あたしはその前の深夜からネオの部屋に泊って、次の日は夕飯をネオに作ってあげるのが当たり前になっていた。



特に、どこか外でデートするでもない。


部屋でネオのピアノを聴いたり

音楽を聴いたり、DVDを見たり

ただ何もせずにまったりと過ごすことが多かった。


二人でいる空気感はとても落ち着いていて、会話がなくても不思議と心地良かった。