「何作ってるの?」


「クリームパスタよ。だけど味付けがうまくいかなくて」


クリームのついた指をタオルで拭き取ろうとしたら、ネオがあたしの手をとってそれを舌で舐めとった。



「おいしいよ」



妖艶な瞳とぺロリと出された舌に、思わず息を飲んだ。



その顔は反則だよ……。



ドクンドクンと、鼓動が速まるを誤魔化すように、あたしはネオから離れた。



「向こうで座って待ってて!気が散っちゃうでしょ!」


赤くなった顔を隠すように言うと、それさえわかってるようにネオはクスクスと笑いながら「はいはい」と言ってリビングに戻って行った。