「彼と結婚するより、あなたとの恋に懸けてみたいって思った」


先生のことがまだ胸に引っかかってることは事実。


だけど、ネオとの恋も嘘じゃなかった。



「僕との恋が、将来を保証する結婚よりも大切だったってこと?」


「それっておかしいかな?」



あたしの問いかけに、ネオは頬杖をつきながら首を横に振った。



「いや、嬉しいよ。僕を選んでくれたことが」



ネオの見透かすような眼差しに、ドクンと心臓が高鳴った。



「僕のことを愛してる?」


あたしの髪を撫でながらネオが問いかけた。


「愛してる」


迷うことなくそう言って、ネオの唇にキスをした。